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生前贈与で迷ったら最初に読むページ|贈与税シミュレーション・税務調査・制度別ガイド

令和8年(2026年)版・税理士監修
生前贈与で迷ったら、
最初に読むページ

贈与の全体像と判断ガイド

生前贈与は、年間110万円だけで判断する制度ではありません。 誰に、何を、いつ、どの制度で贈るかによって、 贈与税・相続税・不動産税務・将来の財産管理が変わります。

30秒で結論 生前贈与を実行する前に、まず相続税の有無と概算税額を確認します。 そのうえで、贈与の目的、財産、相手、贈与期間を整理し、 暦年課税・相続時精算課税・各種特例を比較することが重要です。

1.まず、贈与税と相続税を数字で確認する

贈与額だけで判断せず、 「今回の贈与税」と「贈与しない場合の相続税」を分けて確認します。

最初に確認

贈与税シミュレーション

贈与額と受贈者の関係から、 暦年課税による贈与税の概算を確認します。

  • 個人情報の入力不要
  • 贈与額を変えて比較できる
  • 110万円を超える贈与も試算できる
贈与税を計算する
次に比較

相続税シミュレーション

生前贈与をしない場合の概算相続税を確認し、 贈与の必要性を考える入口にします。

  • 現在の財産総額から概算
  • 法定相続人の人数を反映
  • 贈与しない場合と比較できる
相続税を計算する
シミュレーション結果だけで制度を決めないでください。 相続開始前贈与の加算、相続時精算課税、不動産の諸税、 名義預金、遺産分割、贈与者の生活資金などは別途確認が必要です。

2.税額だけでなく、税務調査で問題となる点も確認する

贈与実務ライブラリ・看板ページ

贈与税の税務調査

「贈与税が0円だから問題ない」 「家族だから自由にお金を出してよい」 「これまで税務署から何も言われなかった」 という理由だけでは、税務上の安全性は判断できません。

親が子の車を購入した
親が贈与税・相続税の納税資金を負担した
子や孫名義の預金へ毎年入金した
借用書はあるが返済実績がない
生活費・教育費としてまとめて渡した
贈与契約書と実際の管理が一致しない

3.あなたは今、どこで迷っていますか?

最も近い項目を選んでください。 詳しい制度・裁決・実務判断は、それぞれの専門ページで解説しています。

01

毎年110万円を贈与したい

暦年課税の基礎控除、相続開始前贈与の加算、贈与の成立を確認します。

暦年贈与を見る
03

相続時精算課税を考えている

年110万円の基礎控除、2,500万円の特別控除、相続時の取扱いを確認します。

相続時精算課税を見る
04

住宅資金を援助したい

住宅取得等資金の非課税限度額、対象住宅、所得、期限内申告を確認します。

住宅取得等資金を見る
05

配偶者へ自宅を贈りたい

婚姻期間20年以上、最高2,000万円の配偶者控除と相続との比較を確認します。

夫婦間贈与を見る
06

自社株式を後継者へ渡したい

株価評価、経営権、暦年贈与、相続時精算課税、事業承継税制を比較します。

自社株式贈与を見る
07

子や孫名義の預金がある

通帳名義だけでなく、原資、贈与の合意、管理・使用の実態を確認します。

名義預金を見る
08
重要

税務調査や否認が心配

親が購入した車、家族間貸付、納税資金、名義預金等の公表裁決を確認します。

贈与税の税務調査を見る
09

令和8年の改正を確認したい

7年加算、相続時精算課税、各種非課税制度の現行ルールを整理します。

令和8年版の改正を見る

4.贈与額を決める前に、最初に確認する4項目

贈与設計の確認順序
① 相続税 財産総額・相続人・特例・概算税額
② 目的 生活支援・住宅・教育・資産承継
③ 財産と相手 現金・不動産・株式/子・孫・配偶者
④ 制度 暦年課税・精算課税・特例
「年間110万円までなら、とりあえず贈与する」という判断は適切とは限りません。
相続税がかからない家庭では、税負担軽減の効果が乏しい場合があります。 一方、相続税率が高い家庭では、110万円を超えて贈与税を負担しても、 家族全体の税負担が減る場合があります。
贈与を実行しない場合も含めて比較することが重要です。 相続、遺言、生命保険、家族信託、法人化などの方が目的に合う場合もあります。

5.生前贈与実務ライブラリ

このページは入口です。 各テーマの詳細は、次の専門ページでご確認ください。

6.何を贈与するかによって、確認事項が変わります

現金・預金

贈与契約、振込記録、受贈者による口座管理を確認します。 親が管理を続ける場合は、名義預金の問題が生じます。

不動産

贈与税だけでなく、登録免許税、不動産取得税、 小規模宅地等の特例、将来の譲渡所得税を比較します。

収益不動産

賃料収入、借入金、敷金、修繕、管理責任、 贈与後の所得税まで含めて検討します。

株式・自社株式

評価額、値上がり、配当、議決権、経営権、 事業承継税制や将来の売却を確認します。

7.誰へ贈与するかによって、相続税との関係が変わります

子への贈与

相続開始前贈与の加算、特別受益、遺産分割、 二次相続との関係を確認します。

孫への贈与

孫が相続・遺贈や死亡保険金を取得するか、 相続時精算課税を選択しているかにより結論が変わります。

配偶者への贈与

配偶者控除だけでなく、相続時の配偶者の税額軽減、 登記費用、将来の相続まで比較します。

未成年者への贈与

受諾、親権者の関与、利益相反、口座管理、 本人の財産としての管理実態が重要です。

複数人への贈与

受贈者ごとの基礎控除だけでなく、 家族間の公平性、遺留分、贈与目的を確認します。

後継者への贈与

自社株式、事業用財産、経営権、納税資金を含め、 贈与・相続・売買・納税猶予を比較します。

8.生前贈与で失敗しやすい例

相続税を試算せずに始める

相続税がかからない家庭では効果が乏しく、 登記費用や贈与税だけが増える場合があります。

子名義口座を親が管理し続ける

受贈者が贈与を認識せず、自由に管理・使用できなければ、 贈与の成立や預金の帰属が問題となります。

契約書だけで安全と考える

契約書は重要ですが、資金移動、管理、使用、 当事者の認識と一致している必要があります。

「毎年同額なら定期贈与」と思い込む

毎年同額という事実だけで決まるものではありません。 最初に複数年分の給付を約束したかが重要です。

不動産を贈与税だけで判断する

登録免許税、不動産取得税、小規模宅地等の特例、 将来売却時の取得費まで確認します。

贈与者の生活資金が不足する

老後生活費、医療費、介護費、住み替え費用を確保し、 無理のない金額と期間で実行します。

「過去に税務署から何も言われなかった」は、安全性の根拠にはなりません。
調査を受けなかったこと、調査で確認されなかったこと、 指摘されなかったことと、税務上適正であることは別です。

9.税務署はここを見る/税理士はここを見る

税務署はここを見る

  • 資金の原資と送金経路
  • 贈与者の意思と受贈者の受諾
  • 通帳・印鑑・カードの管理者
  • 受贈者が自由に使用・処分できたか
  • 贈与契約書と実際の行動が一致するか
  • 贈与税・相続税申告との整合性

税理士はここを見る

  • そもそも相続税が発生するか
  • 贈与しない場合と比べて有利か
  • 暦年課税と相続時精算課税のどちらが合うか
  • 不動産税務・譲渡税・諸費用への影響
  • 贈与者の老後資金が確保されているか
  • 遺産分割・遺留分・二次相続への影響

10.生前贈与を実行するまでの流れ

STEP 1 財産・債務・収入・生活資金を整理
STEP 2 現在の相続税と将来予測を試算
STEP 3 贈与の目的・相手・財産・期間を決定
STEP 4 暦年課税・相続時精算課税・特例を比較
STEP 5 契約・振込・登記等を正しく実行
STEP 6 申告・届出・証拠資料を保存
STEP 7 毎年、財産状況と税制改正を踏まえて見直す

11.生前贈与セルフチェック

12.生前贈与に関するよくある質問

Q1.年間110万円までなら、必ず贈与税はかかりませんか。
暦年課税では、受贈者が1年間に受けた贈与の合計額が110万円以下であれば、 原則として贈与税はかかりません。 ただし、贈与の成立、名義預金、相続税への加算、他の贈与との合計は別途確認します。
Q2.110万円贈与は廃止されましたか。
廃止されていません。 暦年課税の年110万円の基礎控除は現在もあります。 令和6年以後は、相続時精算課税にも年110万円の基礎控除が設けられています。
Q3.毎年同じ金額を贈与すると、定期贈与になりますか。
毎年同額であることだけで決まるものではありません。 最初の契約時に、複数年にわたる給付を約束していたかが重要です。 詳しくは定期贈与の専門ページをご確認ください。
Q4.贈与契約書を作れば、必ず贈与として認められますか。
契約書だけで決まるわけではありません。 双方の意思、実際の資金移動、受贈者による管理・使用など、 契約と実態が一致している必要があります。
Q5.相続時精算課税は2,500万円まで完全に非課税ですか。
贈与時の特別控除により贈与税が生じないことはありますが、 基礎控除後の適用財産は、原則として贈与者の相続時に相続税計算へ反映されます。 単純な非課税制度ではありません。
Q6.住宅取得等資金の非課税は令和8年も使えますか。
令和6年1月1日から令和8年12月31日までの贈与が対象です。 住宅の性能により非課税限度額が異なり、受贈者・住宅・所得・入居・申告等の要件があります。
Q7.親が子の車や税金を払っても、家族なので問題ありませんか。
家族間であっても、無償で経済的利益を受ければ贈与税を検討します。 自動車、納税資金、家族間貸付等については、 贈与税の税務調査ページで公表裁決を含めて解説しています。
Q8.孫への贈与なら相続税への加算対象になりませんか。
孫が相続・遺贈や死亡保険金等を取得するか、 相続時精算課税を選択しているかなどにより結論が変わります。 「孫なら必ず対象外」とは限りません。
Q9.不動産を贈与すると、贈与税以外にも税金がかかりますか。
登録免許税、不動産取得税などが生じることがあります。 将来売却時の譲渡所得税、小規模宅地等の特例への影響も確認します。
Q10.贈与税が0円でも申告が必要なことはありますか。
配偶者控除、住宅取得等資金の非課税、 相続時精算課税の特別控除などは、 税額が0円でも申告・届出が必要となる場合があります。

13.当事務所の考え方

佐々木税務会計事務所では、制度の趣旨を踏まえ、 法令・通達・裁決・判例に基づいた適正な制度利用をご案内しています。

税負担を軽減することだけを目的とするのではなく、 お客様が安心して制度を利用し、 将来にわたって説明できる相続・贈与を実現できるよう支援することを大切にしています。

生前贈与は、贈与税だけでなく、 相続税、不動産、遺産分割、老後資金、将来の財産管理まで含めて判断します。

贈与税を計算し、相続税と比較してから判断します

生前贈与は、ご家族構成、財産内容、贈与期間、生活資金によって 適切な方法が異なります。 現在の相続税を確認し、実行後の申告・管理まで整理します。

贈与税を計算する 相続税と比較する 税務調査を確認する 生前贈与について相談する

監修・更新情報

監修:佐々木税務会計事務所

最終更新:令和8年8月

本ページは、生前贈与実務ライブラリの入口として、 制度・財産・相手・税務調査の各専門ページをご案内するものです。 個別の適用関係は、贈与日、相続開始日、当事者の関係、 財産内容、申告・届出状況等により異なります。

 
この記事を担当した執筆者
佐々木税務会計事務所 共同代表 佐々木謙
保有資格
専門分野相続・贈与・不動産・法人経営
経歴経営コンサルティング会社において約10年間、企業経営や事業承継に関するコンサルティング業務に従事。その後、法律事務所にて約5年間、相続・資産承継に関する実務を経験し、大手税理士法人では約10年間にわたり、相続税申告、財産評価、事業承継、生前対策など資産税業務を専門に担当しました。 これまで培ってきた税務・法務・経営コンサルティングの知見を活かし、一般のご家庭から地主・企業オーナーまで、幅広いお客様の相続・資産承継をサポートしています。 現在は佐々木税務会計事務所の共同代表として、「創族(そうぞく)」を理念に掲げ、相続税申告にとどまらず、生前対策、遺言書作成、家族信託、事業承継など、ご家族の未来を見据えた総合的な相続サポートに取り組んでいます。 相続は税金だけの問題ではなく、ご家族の人生に関わる大切な節目です。税務・法務・経営、それぞれの視点から最適な解決策をご提案し、お客様が安心して未来へ歩んでいただけるよう、分かりやすく実践的な情報発信にも力を入れています。
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